2015年1月17日土曜日

お金にすかれる人

□1.人の祝福を素直に受けられない

 「おめでとう」とお祝いされて、「ありがとう」と素直に返せない人はけっこういます。まだめでたくない、もっとできたはずだ、お前なんかに祝福されたくない、いろんな理由があります。

□2.お礼や感謝をこばむ

 「ありがとう」とお礼を言われて、「感謝されるようなことはしてません」と冷たく返す人もいます。自分が満足できていないと、人の温かみを受け取る資格がないと考えます。

□3.褒め言葉をお世辞と受け取る

 周りから肯定的な評価を受けているのに「どうせお世辞だろう」と勘ぐる人がいます。「どうせ他人はおだてて持ち上げているだけさ、その手には乗らないよ」と身をかわします。

□4.贈り物やおごりを遠慮する

 他人からのギフトや食事をおごられることに執拗に抵抗する人がいます。「そんなことされたら困ります」と人の好意を拒むことが自分の誠意だと言いたそうです。

□5.自分のつまらないことを気にする

 自分の外見や動作のちょっとした過ち、しくじりを過大に心配する人がいます。そうした人は、人前でいつも完璧にできていないと落ち着けません。神経質です。

■お金を愛する前に自分を愛せよ

 これらの行動には共通するのは、ある心理的な疾患です。それは自己嫌悪です。自分のことが心の底ではいつも嫌いです。自分をいつも過小評価しています。自分は価値のない人間だと己をさげすんでいるのです。

 お金であれ、品物であれ、言葉であれ、自分に与えられるものなんか何もないと決めつけています。だから、他人の気持ちをありのまま受け取ることができません。いちいち、遠慮をしたり、条件をつけたりしないと好意を受け取ることができません。

 自分のファッション、言葉使い、化粧なども異様に気になります。それらは自分の低い価値を補うための補強材なので、そこに不備、落ち度があると自分の価値がばれてしまうとおびえるのです。

 こんな人たちは、自分に対する愛情が足りません。価値が低いというのも自分がそう思い込んでいるだけで、周りの人がおとしめているわけでは全然ないのです。

 自分に対する愛情が足りない人、自己嫌悪が強い人には、お金が回ってきません。むしろ、お金が逃げていきます。正確な理由は分かりませんが、多くの人たちを見ていて、私はそう学びました。きっと、自分が値すると思うモノしか人間の手には入らないようにこの世はできているのでしょう。

■自己愛のあるからお金を受け取ることができる

 自己嫌悪の反対はうぬぼれではありません。自己嫌悪の反対は自己愛です。

 自己愛とは自分を甘やかしたり、独りよがりに自分が好きになったりすることとは違います。自己愛はナルシシズム(自己陶酔)とも異なります。いろんな欠点、不具合、歪みを持っている自分の現実を認めながらも、その存在をすべて受け入れてあげる愛情が自己愛です。

 存在価値のある自分、未来に可能性のある自分を信じて、自分が生きていることに感謝していれる心持ちを意味しています。そんな人は、外部から与えられるすべてのモノに素直に感謝することができます。だから、お金もチャンスも次々と訪れます。心の中に、自分が与えられる価値のある人間だという愛情があるからです。

 自分が拒んでいるものは与えられませんし、受け取れません。これもお金の法則のひとつです。